ひとめぼれ、はつこい、うんめい

[画像#1]
『エンキョリレンアイ』
小手鞠るい



今日は感想文の日でーす!

エンキョリレンアイ……。

インスピレーションで、パッと手に取って、

パラパラめくったときに見えた言葉が、どれもやわらかいものだったので

購入。3時間くらいで読んだ。



彼氏いない歴二十年弱、恋すらまともにしたことのない主人公・花音。

絵本作家を夢見つつ、本屋の洋書売場で働く花音の元に、

絵本をさがしているというひとりの男性がやってきて―――



これね、出会ったばかりで相手に恋をしちゃうから、一見“ただのひとめぼれ”の世界。

でも、本当は“一世一代の、運命の恋”気持ちいいくらい、これに尽きる作品。

私が思うに、主人公たちの恋は


何万年も前から、あなたに出会う運命だった。

ふたりの間の障害もすべて、取っ払えるくらいの絆。

何度すれ違っても、絶対にまたあなたに会える。


こんな感じかな。
くーっ。
なんで、絶対って言えそうなものほど、危うくてせつないのか。

前半の幸せモード全開のあたりはもう、

ふわーんふわーんって雲を通り越すみたいに自由に読めたけど、

いざこざが起こり始めたあたりから、

きーってなりながら必死にかじりついて読んだ。


本に、こんなに心をコントロールされたの久しぶりかもしれない。


やわらかい、きれい、はじめて、

の中に

どうして、うそつき、やきもち

が模様みたいにちりばめられていて、

これぞ恋!なお話でしたよ。皆さん、興味があったら、ぜひ。ぜひぜひ。



ぜひぜひぜひ。

2007-10-20 22:42