REAL FACES
わたしがとても影響を受けた本のひとつに「REAL FACES」がある。
2005年に発売された本で、ファッション誌「mina」の連載をまとめた写真集。
時代の最先端をいく60人のファッションモデルの“素顔”を写した写真と、生い立ちや思いごとを語ったインタビューが載っている。
なんと写真はモデルさんがセルフプロデュース。なのでそれぞれのカラーがくっきりと出ていて見ごたえがある。
インタビューもそれに寄り添うように、一人一人の本心に迫るような内容。
お人形さんのようなひとがとってもさばけた人だったり、
飛び抜けて個性的なひとがじつは人見知りするタイプだったり、
容姿と内面、どちらにも引き込まれていった。
わたしが学生時代にいっしょにレッスンをしていた子たちや、地方から通っていて一緒に週末を過ごしていた子たちのなかには、モデルのお仕事をしている子たちがとても多かった。
見られるということ、撮られるということとその内側にあるもののギャップに、
当時中学生から高校生になろうとしていたわたしは興味を持ったんだと思う。だって想像もつかないんだもの。
なんとなくだけど、やっぱり気持ちは顔にでるような気がする。
当たり前のようだけど、たとえば気持ちと反対の表情をしたとしても、やっぱりにじみでてくるよなぁと思う。
内面も磨きましょうって良く言うけど、それって自分と相当向き合わないと無理なんじゃないかな。
「REAL FACES」を読んで、そう感じた。
「REAL FACES」に出ている皆さんの“磨き”っぷり、そして自分と向き合う姿勢に心から感動。ずっと大事にしたい一冊。