十八歳

[画像#1]
谷川俊太郎『十八歳』



読みました。

この本は、谷川さんが18歳の頃(1949~1950)に書かれた詩集です。





50年以上も前の“十八歳”…
今、18歳の私の生きている環境とはまるっきり違うけれど、



この年代が感じることや、持っている「色」は、

何年経っても独特のもので
変わらないもの・揺るがないもの。



そんなことを気付かされました。





十八歳は、
大人と子供の狭間でしょうか。



自分の進む路を、頭が痛くなるほど考えたかと思えば



びっくりする程くだらないことで、はしゃいだり。



トンネルを抜けて、世界が光に満ち溢れたかと思えば



閉じ込められたみたいに、急に真っ暗になったり。



夢と現実を交互に見る。
今の私はそんな感じ。





谷川さんも、そうだったのかもしれない。


言葉のひとつひとつが、

迷っているような、
でも、真っすぐのような。

混じり気のあるような、
それでいて純粋であるような…



自分ととても近いものを感じました。
この本を読んだことで、
自分を客観的に見ることが出来てよかった。





自分とは違うと思ったところは、


やっぱり、男の人ならではの力づよさ。


今まで読む詩は、女の人のものばかりだったので、
衝撃を受けました。

言葉ひとつとっても、
女の人とはやわらかさもイメージする色も、全然違いますね。



あとは、言葉遣い。

難しい言葉というより、
言葉の選び方、組み合わせ方がとても綺麗で、

しゃんとしてるというか、背筋が伸びるような印象。


私も、言葉をもっと大切に使わないと、と思います。




特に私の好きな詩は、

『傲慢ナル略歴』
『鏡の中』

です。


色々書きましたが、
とにかく、
素敵な詩ばかりでした。
谷川さんの詩は、
“温度”がとてもよく伝わってきます。



ぜひ、皆さんも読んでみてください!







あっ、昨日話していた音楽祭ですが、
簡単に言うと
「仮装有の合唱祭」です♪
クラスごとにステージで、歌ったり騒いだり。



カラオケ大会も………
いいなぁ。



ちなみに、
私の部屋では毎日
ひとりカラオケ大会(笑)





歌うことが喜びです。

2007-09-05 21:48